2022/05/13 10:51
フランスのヘルスケアデバイスを手がける会社の調査によると、2020年に世界でもっとも平均睡眠時間が短いショートスリーパーの国は日本で、6時間22分だったそうです。そして、いびきをかいている時間がもっとも長かった国はイタリアで、日本も第4位とか。睡眠の質は健康と直結をしていて、睡眠時間が短いと生活習慣病やうつ病のリスクが高くなり、寿命を縮めることが分かっています。CBDが最も必要な国は日本かも・・・
アメリカでも睡眠は大きなテーマ
冒頭のフランス企業の調査で、日本の平均睡眠時間はワーストであったが、アメリカも平均睡眠時間7時間5分で、ワースト5位でした。アメリカには、専門家が集まってインターネットで睡眠に関するあらゆる情報を提供するサイトもあり、やはり睡眠は健康における大きなテーマとなっています。その1つが、その名もズバリ「Sleep Foundation(https://www.sleepfoundation.org/)」。睡眠は健康の柱であり、睡眠に関する質の高い情報は健康全般を推進するという主旨のもとに活動をしている団体です。
SleepFoundation.orgでは、質の高い情報源から収集され、その分野の専門家によってレビューされた包括的な健康情報を見つけることができるようになっています。この団体の目標は、読者が自分の健康を管理し、必要な睡眠を得るために役立つ、信頼できるリソースを作成することです。SleepFoundation.orgに掲載される睡眠健康コンテンツとデータは、掲載前に医師、精神科医、その他の認定された医療専門家から構成される医療審査委員会の厳格な審査を受けています。医療審査委員会は、「SleepFoundation.orgのコンテンツとリサーチが最高水準の医療的完全性を維持することを保証します。私たちの専門チームは、睡眠科学と医学の分野で最も優秀な人材で構成されています。すべてのコンテンツは事実確認され、医療審査委員会によって審査されています。この追加ステップにより、私たちが公開する情報が正確で、証拠に基づき、最新で、信頼できるものであることを保証しています。」と述べています。
今回は、このSleepFoundation.orgにCBDに関する記事がありましたのでご紹介します。
アメリカの睡眠専門機関によるCBDの評価
まず、第一の前提として、「CBDが睡眠障害に及ぼす影響に関する研究は、まだ予備的なもので、例えば慢性疼痛にCBDを使用している人の中には、よく眠れるという報告をしている人もいますが、現在のところ、これらの患者がよりよく眠れるのは痛みの緩和のためなのか、それともCBDが直接睡眠に影響するからなのかは不明です。CBDと睡眠障害に関する他の初期研究は、肯定的な結果を示唆しています。しかし、誰もがCBDの使用で同じ睡眠効果を経験するわけではなく、異なる用量は異なる効果につながるかもしれません。研究によると、低用量のCBDは刺激的であり、高用量のCBDは鎮静的であることが示唆されています。経験の不一致はまた、CBDの投与方法と用量に起因する可能性があります。睡眠障害への介入としてのCBDの理解を深めるために、さらなる研究が必要です。」とさすがにドクターが中心なので慎重な前提で話をしていますが、CBDはこれまでも何度も書いてきましたが、カンナビノイド受容体が壊れたところを修復するので、利き方は人の数だけあります。ここで重要なのは、明らかにマイナスはなく、これまでの研究でも、万人に共通の処方箋は書けないが、研究をどんどん進める価値があるだけのプラスの効果が出ていることです。要するに、もし睡眠で悩んでいる人がいたら、試してみる価値はあるということではないでしょうか?
不安が解消することは事実
次に不眠の大きな原因の1つである「不安」について、以下のように述べています。
「睡眠障害そのものではありませんが、不安は睡眠の質の低下、睡眠不足、および睡眠障害の一因となる可能性があります。CBDは神経系を落ち着かせるので、初期の研究では、CBDが不安関連障害の治療に使用できることが示されています。ある研究では、不安を治療するためにCBDを使用した参加者の約80%が、1ヶ月以内に不安レベルが低下したことを報告したことが示されました。」睡眠は、当初65%以上の参加者で改善されたそうです。
不眠症とCBD
さらに突っ込んで不眠症については「不眠症に苦しむ人々は、夜間に眠りにつくこと、または眠り続けることの難しさを経験します。この障害は、日中の覚醒、集中力、および気分に影響を及ぼします。睡眠不足の経歴があるため、不眠症の人は不十分な睡眠をとることへの不安に悩まされることがあり、それが夜間の不眠を増長させることがあります。CBDが不安を治療する潜在的な良い結果を考えると、CBDは不眠症に関連する不安の軽減も助けるかもしれないと推測されます。さらに、医師が診断した不眠症のヒトにおけるCBDとTHCの使用に関する新しい試験的研究が進行中です。この研究の結果は、CBDが不眠症に与える効果について、より深い洞察をもたらすでしょう。」と示唆しています。寝ていないから日中も集中できず、かと言って夜になると目が覚めて眠れないという、本当に辛い不眠症の人にとってCBDはお役に立つ可能性がありそうです。CBDは集中力を高めるために使用されているケースも多くあり、一見睡眠と反対のようですが、実は日中の活動力を高めることにより、夜は疲れて眠りやすくなるようにカンナビノイド受容体を人間本来の形に戻すように働きかけるのではないかと考えられています。
日中の過度の眠気障害とCBD
日中に集中できないのと似ていますが、過度の眠気障害を持つケースもあり、日中の時間帯に起きていることに苦労する人も多く存在します。過度の睡眠障害については、「時間通りに目を覚まし、目覚めを維持するための1つの解決策は、CBDかもしれません。動物に関する初期の研究では、CBDが覚醒誘導薬として機能することが示されています。しかし、他の研究では、CBDが鎮静剤として機能することが示唆されています。CBDの使用量と使用方法が覚醒と眠気にどのような影響を与えるかを決定するために、さらなる研究が必要です。」と記しています。私自身、CBDを摂取するようになり、朝の目覚めの良さに最初は本当に驚きました。
レム睡眠行動障害とCBD
睡眠にはサイクルがあり、夢を見る「レム睡眠」と大脳を休める「ノンレム睡眠」が約90分周期で変動します。これが正常なサイクルで回ることにより、朝の目覚めが良くなると考えられています。ところが、正常なレム睡眠が取れないと、睡眠中に夢体験と同じ行動をとってしまい、夢の中での行動がそのまま現実の行動となって現れてしまいます。これをレム睡眠行動障害と呼びますが、本サイトの専門家は「レム睡眠行動障害では、患者は睡眠の急速眼球運動(REM)期に言語化し、攻撃的な動きをします。この障害は、アルツハイマー病やパーキンソン病などの神経変性疾患を持つ高齢の患者に最もよく見られます。パーキンソン病の患者4人を対象とした限定研究では、CBDがREM睡眠行動障害の症状を管理するのに役立ちました。CBDを服用する前に、患者は障害症状を週に2~7回経験しましたが、CBDを服用した後、症状は1週間に0~1回に減少しました。さらなる研究が必要ですが、これらの最初の結果は、CBDがレム睡眠行動障害の治療法として可能性があることを示唆しています。」と説明をしています。これも、健康な人ではレム睡眠中には骨格筋が弛緩して動かないはずですが、カンナビノイド受容体が壊れたり、欠損することにより、抑制機構に障害が発生しているのを、CBDが働きかけて本来の状態に修復する働きがあるのではないかと思われます。
以上、見てきたように、人間にとって重要な睡眠ですが、多くの現代人は本来の自然な睡眠に障害をきたしているのが現状でしょう。CBDには欠損部分を修復して、人間が本来持っていた状態に戻そうという働きがあることが、研究を待たず、多くの体験、実例、臨床結果が出てきています。障害の内容、程度、欠損部分は千差万別なので、なかなか一定の研究結果を得るのには時間がかかると思いますが、明らかに試してみる価値があると思いますがいかがでしょうか?