2022/05/27 11:10

前回に続いて、お肌のトラブルに対して、CBDがどのような効果があるかを調べてみました。若い世代にとっては、ニキビは大きな悩みの種であり、ある程度の年齢の男性にとっては頭皮の問題で、抜け毛や若くして頭が薄くなることは大問題です。それらにCBDは役に立つのでしょうか?

アメリカではニキビに定番となりつつあるCBD

アメリカでは数年前より、ニキビなどの顔の吹き出物などに対しては、CBDを塗布するのが一般的となって来ました。実際にそれに類する商品も多種発売されており、かなり有効なようです。前回も取り上げた論文の中でも次のように述べられています。「ニキビ発症の主な要因は、皮脂の過剰分泌、不要な皮脂細胞の増殖、そして炎症です。動物の体内に備わっているエンドカンナビノイドシステム(ECS)は皮膚のホメオスタシス、特に脂肪生成に重要な役割を果たすことが知られています。いくつかの臨床研究は、CBDが皮脂産生、皮脂細胞増殖及び炎症に関連する経路に作用することにより、ニキビの管理における新規治療法となり得ることを示しています。」他の分野に比べて、試験がしやすく、すぐに効果が現れることから、アメリカにおいてもニキビに関する研究は進んでいます。「近年の研究による知見は、CBD の効果が普遍的な作用であり、直接的な ECS との相互作用に限定されないことを示唆しています。また、CBD が単に脂質の生成を抑えるのではなく、バランスが崩れた状態での脂質生成を正常化することができることも重要な点として挙げられます。」さらに、「同じ研究グループは、CBDの抗炎症作用を調べ、CBDがニキビ促進メディエーターのTNF-α mRNA発現の上昇を防ぐことができることを見いだした。このデータは、CBDの実質的な抗炎症作用のさらなる証拠を提供しました。」と述べている。

頭皮のトラブルにも光

皮膚のトラブルの一種に頭皮もあります。特に男性は、若くして薄くなり始めると何とか抜け毛を止めたいと考えるのは万国共通の思いです。アメリカにおいても、毛髪管理の分野でCBDが注目を浴びつつあります。先ほどの論文においても「ヒトの毛包は、上皮組織と間葉系組織からなる免疫上重要な部分でありますが、まだ完全には解明されていません。毛髪の成長には、複雑かつダイナミックなプロセスがあります。毛髪の成長異常には、毛髪の成長の欠如(脱毛症)と過剰成長(多毛症および多毛症)が含まれます。・・・・・定的な臨床研究では、ビマトプロストの塗布は円形脱毛症患者の発毛をステロイド外用治療よりも促進することが示されました。・・・・・エンドカンナビノイドの代謝物であるビマトプロストは、眉毛貧毛症に対するプロスタミドの局所治療薬としても認められています。ヒトの頭皮の器官培養毛包を用い、ビマトプロスト処理により毛包が成長し、マウスの皮膚に適用すると発毛が促進されました。・・・しかし現在までに見られた特定のカンナビノイドの多面的効果の可能性を考えると、CBDのような植物性カンナビノイドが脱毛または過剰な髪の成長状態を治療するために有効な局所介入となるかどうかを判断するには、臨床試験などの追加の研究が必要です。」と一定の効果は認めながらも慎重です。また、他の2019年に発表されたSzaboらの最近の研究によると、CBDは濃度によって抜け毛を減らすだけでなく、不要な髪の成長の治療にも使用できることが示唆されています。異なる受容体とカンナビノイドは、毛包の成長を調節するのに役立ちます。CBDは、髪が成長し長くなる毛幹の伸長を促進することがわかりました。この研究は、CBDが濃度によって異なる受容体をターゲットにする可能性があることを発見しました。ヒトから毛髪と皮膚のサンプルを採取し、その後、CBDの塗布したところ、低濃度では、髪が伸びたり長くなったりしました。しかし、中程度の塗布は、髪の成長が止まるか、または変化がありませんでした。つまり、CBDの濃度が低ければ、潜在的に髪を成長させる良い結果をもたらし、濃度が高ければ、髪の成長を停止させるという反対の結果をもたらしたようです。ですので、ここでもCBDを含む製品の化粧品外用で、様々な濃度のCBDが髪や皮膚にどのような影響を与えるかをよりよく理解するために、より多くの研究を行う必要がありますが、CBDのような植物性カンナビノイドは、髪の成長率を上げ、毛包を回復させること、そして傷んだ髪を修復し、頭皮の内部に水分を保つことは事実であることがわかってきました。

オーラルケアにおける応用の可能性

最後に口腔ケアにおけるCBDの使用については、日本ではまだほとんど注目をされていませんが、アメリカにおいては、1950年代、産業用ヘンプからの局所製剤は、いくつかの口腔と皮膚病変に対して防腐特性を含むことが発見されていました。時を経て、近年いくつかの研究がされています。2019年、Stahlらは、カンナビノイド(BGA:カンナビゲロール酸、CBN:カンナビノール、CBG:カンナビゲロール、CBD、CBC:カンナビクロメン)の効果を市販の口腔ケア製品との比較で評価しました。カンナビノイドは、市販の合成オーラルケア製品と比較して、歯垢の細菌含有量を減少させる効果がありました。したがって、天然カンナビノイドは、デンタルプラークに関連する口腔内細菌を除去する効果的な治療法として使用される可能性があり、合成抗生物質に代わるより安全な治療法を提供することが期待されます。

このようにCBDに関しては、様々な分野においてまだまだ研究が始まったばかりではあるが、ほとんどの分野で事実上、科学上の効果は出ていることがわかっていただけるかと思います。研究成果が細かく出るのはまだまだかなり先の話になります。ですので、日々の生活では、CBDは副作用も中毒性もないので、まずは少しずつ試してみる価値は十分あるのではないでしょうか。。。
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