2022/06/17 09:00


CBDの働きの1つとして、エンドカンナビノイドシステムの修復による心身の調整機能があります。要するに破損したカンナビノイド受容体を修復することにより、自然で健康な状態に体も心も戻すことができることがわかってきました。統合失調症やうつ病など、これまでは単に心の問題とされてきたものも、実は物理的な現象であり、CBDによりカンナビノイド受容体にアプローチすることで改善される可能性も出てきているようです。

海外で進む統合失調症やうつ病の原因究明と対策

 日本においても、アメリカにおいても、統合失調症やうつ病の患者数は年々増加の傾向にあります。しかし一方で、その原因の解明が難しく、いまだに副作用のない、治療に適した薬や手法も確立されていません。日本においては一昔前までは、一括りに精神の病であったり、心の持ち方の問題などとされ、適切な対処をなされて来ませんでした。一方、海外においては、科学的な解明の動きの中で、CBDに対する関心も高まり、多くの研究者が注目するようになり、実際にいくつかの臨床試験も始まりました。例えば、2020年にMDPIというスイスに本拠地を置き、393誌もの学術専門誌を発行する出版社において発表されたスペインの大学の研究者による論文『カンナビジオール:不安障害、うつ病、精神病の治療における新たな選択肢となる可能性』によると、「特に、現在の精神的障害の治療法があまり有効でないため、神経精神疾患の管理に対してカンナビスの使用が大きな関心を集めている。・・・・予備的な臨床試験でも、抗不安薬、抗精神病薬、抗うつ薬としてのCBDの有効性が支持されている。これらの有望な結果は、精神疾患の治療のための潜在的な新薬としてCBDをさらに評価するための大規模な研究開発を支持するものです。」と述べている。

根深い現代病と化学治療の限界

さらに踏み込んで、現在の治療法の限界についても述べています。「利用可能な薬理学的治療の選択肢があるにもかかわらず、特に再発および再燃を防止するための有効性は限られています 。例えば、MDD(崩壊性気分変調性障害)と診断された患者の3人に1人は、抗うつ薬に対して耐性を獲得します。さらに重要なことは、現在の薬理学的治療は、心理療法と組み合わせた場合でも、この精神障害に関連する認知機能障害を改善しないことです 。逆に、体重増加、性的欲求の喪失など、これらの薬物の副作用は、リスクと利益の比率に影響を与えます。したがって、このような精神疾患の治療成績を、障害をもたらす副作用の負担なしに改善するための新しい薬理学的代替手段を見つけることが必要です。この点に関して、発表された動物及び臨床研究は、その主な結果を以下に詳述しますが、CBDの抗不安及び抗うつ特性を支持する情報を提供しています。」

CBDの可能性と限界

また、一方でCBDの限界にも触れています。「CBDの抗不安作用は、不安障害と診断された患者において評価されました。治療を受けていないSAD( 社会不安障害)患者において、CBDは主観的不安を軽減し、局所脳血流の変化を誘発しました。不安または睡眠不足を主な関心事とする精神科患者を含む大規模なレトロスペクティブ・ケースシリーズ(過去に遡って後ろ向きに調査する手法)では、CBDの投与が不安を迅速かつ持続的に減少させることが示唆されました。CBDはまた、治療開始後1ヶ月以内に睡眠障害を改善し、評価した3ヶ月間の全期間にわたって変動がありました 。しかしながら、高度の偏執病特性を有する非臨床ボランティアに実施された臨床試験において、CBDは不安を増大させ、制御された3次元(3D)仮想現実シナリオにおいて迫害観念には影響を及ぼしませんでした。これらの結果は、SAD患者において観察されたのとは対照的に、CBDが高度の妄想的特性を有する健康なボランティアにおいて抗不安的な効果を示すことができなかったことを示唆しています。」。CBDはすべてに効果があるわけではなく、完全に治癒をさせることができるわけではなく、QOLを改善する働きがメインとなるということかもしれない。それは、今後のさらなる研究を待つしかないだろう。

論文のまとめと結論、そして未来

 上記の研究者は、様々な臨床試験の結果を踏まえて、次のように締め括っている。「我々の結果は、CBDが不安、うつ、統合失調症、および関連する精神病性障害を治療するための潜在的な治療法である可能性を示唆しています。全体として、動物モデルは、CBDの投与が不安、うつ、およびストレス関連行動を最小限に抑えることを示しました。また、否定的な結果もあり、CBDの抗不安及び抗うつ特性は、種/系統、年齢、性別、投与量、投与経路及び時間経過(急性対慢性)に依存することが示唆されました。
ヒトにおいては、まずPTSDについては予備的な(しかし小規模な)臨床試験で、CBDがPSTDの重症度を下げることが示唆されています。うつ病性障害の場合、CBDの効果を評価する研究はほとんどありません。抑うつ症状の軽減に対するCBDの効果は、慢性疼痛患者や大麻使用者においてのみ評価されており、肯定的な結果が得られています。統合失調症の場合、より多くのエビデンスが、単剤または補助的治療としてのCBDの有用性の可能性を示唆しています。実施されたすべての臨床試験は,CBDが現在の抗精神病薬よりも錐体外路性の副作用がなく,体重増加が少なく,プロラクチン増加も低いという忍容性の高さを示しました。したがって,これらの結果は,CBDが興味深いリスク・ベネフィット・プロファイルを示すことを示唆しており,小児や高齢者に対する安全性を確保するために,例えば異なる年齢の患者を対象とした大規模な臨床試験でさらに検討されるべきものであると思われます。
発表されたすべての結果は、CBDが不安やうつに関連する行動、認知、運動量の調節に重要な役割を果たすことを示しています。しかしながら、これらの精神疾患に対するCBDの有用性、安全性、有効性を決定的に特徴付けるためには、さらに大規模な動物およびヒトでの研究を展開することが必要です。今後数年間に終了する見込みの継続的な試験は、CBDが本当にこの種の精神科患者の薬理管理を改善するための選択肢となるかどうかを判断するために不可欠です。」と述べています。

これらの論文からも、CBDが少なくとも、精神疾患を持っている人のQOLを少し改善できる働きがあることがわかります。また、副作用はないので、安心して試していただけるのではないかと思います。上記の2025年ごろの試験結果が楽しみです。

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