2022/07/04 18:36
人間にとって最も身近な動物はおそらく犬ではないかと思いますが、同様に馬も長い歴史の中で人間と密接な関係を持った生き物でしょう。犬は1万5000年前から人間と生活を共にしていましたが、馬も約5000年前から馬の速く走る能力や持久力に着目し輸送・移動の手段として利用するようになり、人間にとってはなくてはならない存在となりました。では、そんな馬にもCBDは有用でしょうか?
CBDが馬に使用できるかどうかの検証
アメリカで1995年に創刊され、馬の健康、ケア、管理、福祉について、最新でわかりやすく、実用的な情報を提供し、「馬の健康管理のためのあなたのガイド」といわれ、責任ある馬のオーナーと世話人にとって不可欠な読み物となっている、その名もズバリ「ザ・ホース」という雑誌に、『馬のCBD研究が新たな研究への道を開く』という記事が掲載されました。この記事は、コロラド州立大学(CSU)で馬のスポーツ医学を研究している獣医のAlicia Yocom先生が、CSUの獣医教育病院の同僚と協力して、CBDの安全性に関するデータを収集しながら、馬の体内でのCBDの吸収(薬物動態)を研究した結果を、2021年12月4日から8日までテネシー州ナッシュビルで開催された「2021年米国馬術開業医協会会議」において、発表した内容から抜粋しています。
研究では、健康な12頭の混血牝馬を体重1キログラムあたり1ミリグラムの低用量群と体重1キログラムあたり3ミリグラムの高用量群に割り付け、6週間にわたって毎日CBDを投与しました。研究者チームは、馬の態度、食欲、糞尿の量に変化がないかなどを、毎日観察すると共にあらゆるデータを収集して解析しました。その結果、Yocom先生は、経口投与にてCBDが、馬に生物学的に利用可能であることが確認されたと述べています。そして、研究チームがこの研究から得たいくつかの追加的な知見を共有しました。
・CBDの血漿濃度は、摂食後4~5時間でピークに達する傾向があり、治療目的での使用は、そのタイミングに合わせる必要があルこと。
・推奨される投与間隔は、12時間ごとであること。
・CBDは馬の体内に24時間以上とどまることができること。
・馬の血漿中のCBD濃度は、同様の投与期間後に犬やヒトで測定された濃度と比較して低い傾向に
あること。
などです。馬がカンナビジオールをどのように代謝し、許容するかについてのこの上記の新しい理解に基づいて、今後の研究者はCBDの治療上の効果に研究を集中させることができるだろうとYocom先生は述べています。
馬とCBDについて知っておくべきこと
次に、同じくアメリカで数十年にわたる経験を持つ動物愛好家からなる専門チームが、最高の情報をお届けするために発刊している「Equine Wellness Magazine」が、『馬のためにCBDについて知っておくべきこと』という記事を掲載しています。この雑誌は、最適な健康と幸福の基盤は、4つの柱、すなわち、ナチュラルヘルス、ナチュラルニュートリション、ポジティブトレーニング、アクティブライフスタイルによって築かれると考え、あなたの馬が可能な限り長く、最高のクオリティの生活を送るためのサポート役となることを目標としています。それではいくつか記事からの抜粋をご紹介します。
まず、CBDブームが本格化し、どのスーパー、薬局、飼料店でも大きく陳列されていますが、CBDを動物に使用する臨床研究は限られています。しかし、最近の研究では、不安に関連する行動上の問題や関節炎の痛みなど、馬や犬に非常によく見られる問題の解決にCBDが大いに期待できることが示されています。癌、てんかん、糖尿病などのより深刻な症状については、カンナビノイドの大量投与に踏み切る前に、動物の世話をする人は知識のある獣医師の助言を求める必要があります。CBDをペットに使用することで見られる唯一の副作用は、軽度の肝酵素の上昇です。 この副作用は、知識のある獣医師が犬に処方するレベルの8倍から16倍という非常に高い用量を用いた研究において生じました。このことは、CBDが適切な用量で処方された場合、NSAID(ステロイド性抗炎症薬)の使用でよく見られる問題、例えば胃腸障害や肝臓障害なしに、多くの動物が痛みを緩和できることを示唆しています。それでは、馬にどう反映されるのか見てみましょう。
動物のサイズとCBDの摂取量
チワワからゾウまで、動物にはさまざまな大きさがあります。しかし、薬やサプリメントを摂取する場合、動物のサイズが大きくなると、摂取量も同じ割合で増えるわけではありません。それは、大きな動物は小さな動物に比べて代謝が遅いからです。健康な猫の心拍数は1分間に150〜200回、人間の安静時の心拍数は1分間に70〜80回、一般的な馬の心拍数は1分間に30〜35回しかないのです。 代謝の遅い馬は、より効率的に活動でき、移動に使うエネルギーも少なくてすみます。つまり、多くの医薬品の「体重による」投与量は、馬の場合、人間や猫、犬よりもはるかに少なくすることができます。例えば、犬の不安を和らげるためのCBDの用量は体重1kgあたり約0.1mgですが、研究では、わずか25mgのフルスペクトルCBDオイルを歯茎に擦り込むことで、馬の同様の問題を改善することが示されています - これは、わずか0.05mg/kgに相当します。つまり、馬の神経系を和らげるのにCBDを使うのは驚くほど手頃なのです。
あなたの馬のためのCBD製品の選び方
適正製造基準(GMP)で製造されていない製品、またはオイルのバッチごとに第三者機関の分析証明書が用意されていない製品は、検討すべきではないでしょう。CBD製品を選ぶときは、その製品や会社がどれだけ「ユーザーフレンドリー」であるかを評価してください。
より良い会社は、バイオマスの出所や抽出プロセスに関するあなたの質問に答えることができます。良い製品は、エタノールまたはCO2抽出のいずれかを使用して作ることができますが、質の悪い不完全な抽出に注意する必要があります。フルスペクトルCBDオイルは、軽いハーブの香りと風味があり、化学物質の残留物のような味はしないはずです。馬の場合は、20mg/mLから60mg/mLの間の高力価の製品を探してください。
また、米国を代表する動物用大麻の専門家であるロブ・シルバー博士が行った研究では、重度の跛行、軽度から中程度の急性蹄葉炎、馬の代謝症候群には50mgの投与がより確実に効果があることが判明しています。意外なことに、ほとんどのCBD製品は1日2回の投与を推奨していますが、飼い主が1日1回しか行けない馬でも、しっかり反応する馬もいました。以上、まとめると次のような点に注意することが必要となります。
1. 投与方法は正しいですか?
カンナビノイドは、本来の形では油性の植物樹脂であり、生物活性粒子として、消化管を通過する際に通常の肝臓の解毒機構によって効果がなくなってしまいます。 そのため、ほとんどのCBD製品はオイルであり、馬の歯茎に擦り付けるべきであり、穀物に加えるべきではありません。今のところ、食べ物の上に乗せることを宣伝している製品は避けてください。効果的であるためには、それらの製品は、直接の経口膜投与で有効であることが示されていて、かつ必要量のCBDが含んでいなければなりません。
2. 投与量は適切ですか?
適切に投与された高品質のCBDは、数週間や数ヶ月ではなく、5~15分で効果を発揮するはずです。臨床試験によると、馬は行動・不安の問題には20mg~30mg、痛みの問題には50mg~60mgによく反応するようです。1日1回の投与でうまくいった馬もいれば、1日2回の投与でうまくいった馬もいるというように、多少のばらつきはあります。しかし、馬の大きさはあまり関係ないようです。
3. フルスペクトラムかアイソレートか?
人間においても、フルスペクトラムを好む人と、アイソレートを好む人が存在します。フルスペクトルは、複数のカンナビノイドやテルペンが持つ「アントラージュ効果」が期待され、非常に高用量が必要な場合にはフルスペクトル製品がより効果的であるとされています。一方、CBDアイソレート製品は、より良い口当たりのためにMCTココナッツオイルやオリーブオイルなど、他のオイルと配合することができ、より正確に投与することができます。動物にはTHCは避けるべきですので、その場合はCBDアイソレート製品の方が安心ですし、スポーツ選手などは薬物検査をする可能性があり、フルスペクトルは微量のTHCを誘発する可能性があるため、避ける必要がある人には、CBDアイソレートが必要でしょう。
奇跡の薬にせよ、有用なサプリメントにせよ、CBDを豊富に含むヘンプ製品は、おそらく今後も存在し続けるでしょう。より多くの研究と規制が利用可能になるまで、あなたの最善の策は、最高品質の製品を購入し、慎重に投与することを検討することです、と締めています。
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